フィジーだけどインドカレー。歴史の流れは、食への影響に時にとても美味しい作用を生み出す。
Fiji, but Indian curry. Influence on food on the trend of history sometimes produces a very delicious effect
少し歴史の話をすると、約150年位前、フィジーはイギリスの植民地で、イギリス人はフィジーでサトウキビ畑を開拓しようとしたのだが、もともと自給自足で生活をしていたフィジーの人々にはサトウキビ栽培が向いていなかったのと、白人が入ってきたために、多くの疫病が起き、フィジー人は減少したそう。
その後イギリス人がそのサトウキビ畑を開拓するためにインド人を入植させた。その後、さとうきび畑は中止となるが、そのままインド人は、残留する人も多く、現在もインド人が多く住んでいる。その彼らの歴史を歩んできたカレーなのである。そこらへんのカレーとは趣が違うのだ。
少しそのことにを調べてみると、フィジー育ちのインド人は、母国を知らない人もいて、ハワイでいう、日本人が昔ハワイに移民してきた流れととても似ているように感じてならない。そのことに気がついて腑に落ち、このカレーの味の深みは人生を他国に託してきた多くの人々の”想い”という隠し味もされている。
カフクはガーリックシュリンプがとても有名なところ。でも、その有名店ではなくてここ。
カフク・シュガー・ミルの奥の奥にフィジーマーケットはあるので、どうか見逃さないで!
フィジーマーケット。怪しまずにそのまま奥に。
日本の昭和初期を感じさせる趣きではあるが、置いてあるものは、かなり品質が高い。こういう”商店”は、だいたい、見た目で判断して、いいものを見落とす危険がある。
スパイスもここで調合しているものもあり、また冷凍しているパイもここで作られていて、どう考えても絶対美味しいはず。冷凍なので、持ち帰り、自宅でここフィジーマーケットの味を楽しめる。
店内の奥にちんまりとある”窓口”ここがカレーをオーダーするところ。
メニューはマトン、ビーフ、チキン、シュリンプ、ベジタリアンカレーが。またライス、ロティのどちらかを選ぶのだが、できたらここはロティのチョイスをしてみて。とても雰囲気の素敵なマダムがオーダーを取ってくれる。その佇まいがaloha。
余談だが、どうしてalohaな人は会うだけで心が温かくなるんだろう。心がalohaで満たされる。丁寧に作るマダム達へのチップはどうか多めにお願いしますね。
ロティを注文すると、なんと綿棒でネタを伸ばすところから作ってくれる。のでオーダーしてから5−7分はかかるが、このロティが信じられない美味しさ。もちもちとしていて、カレーと合うが胃もたれせずにペロリと食べられてしまう。
なんとなく、置いてあるチャツネやピクルス。コリアンダーのチャツネを購入してみたが、あまりの美味しさに卒倒。日本ではなかなか見つからないアイテムがどっさり。コリアンダーラバーならこれをみたらmust buy.にんにくの味がきちんと出てるにもかかわらず、コリアンダーのあの味が生きている。
これはチキンカレー。写真の奥に見えるのは、人参のピクルスとハラペーニョ。これはフリー。さらに窓口に置いてある、ミントチャツネがこのカレーの味をさらに引き立てるので是非トライしてみて。全てここのお手製。
Fiji Market& Curry Shop
56-565 Kamehameha Hwy
Kahuku, HI 96731
(808) 293-7120
M-Sun 11pm-9pm
http://fijimarkethawaii.com
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